autorunウイルスの対策についてまとめました。
筆者の会社ではほぼ毎週、数件のautorunウイルスの検知を記録しています。(ウイルスバスターでの検知されるさいのウイルス名は「Mal_Otorun2」)
ある日ユーザーから「PC起動後に毎回フリーズして何も操作ができない」という問い合わせを受け、調べてみると
autorunウイルスの感染を放っておいた→autorunウイルスが別のウイルス感染を誘発した→そのウイルスが活動し始め業務にウイル支障をきたすほどの症状が現れた。
という経緯がわかりました。
誘発する別のウイルスが何であるかによっては深刻な情報漏えいにもつながるので早期対応と、強固な防御策を施しておく必要があります。
通常CDを入れると自動でソフトが起動したり、USBメモリーを入れると自動でUSBメモリ内のデータが表示されるアレです。その機能に便乗してAutorunウイルスが起動され、PC内に侵入してくるのです。
この自動起動を停止する方法は色々ありますが、筆者の会社では以下の2つの方法で制御しています。
会社内で使用しているウイルスソフトがウイルスバスターコーポレートエディションであれば、サーバーで以下の設定をすることで、ウイルスバスターがインストールされているPC全てに対して、USB機器の自動実行を無効かできます。
ウイルスバスターコーポレートエディションの管理画面にログイン後、「ネットワーク上のコンピュータ」→「クライアント管理」→「設定」→「デバイスコントロール」をクリック。
デバイスコントロール設定画面で「デバイスコントロールを有効にする」「USBデバイスの自動実行機能をブロックする」をクリックします。
グループポリシーを使用して設定を配布することで、ドメインに参加しているPC全てに対してUSB機器の自動実行を無効にする設定ができます。
ウイルスバスターコーポレートエディションを使っていればautorunウイルスが必ず利用するautorun.infファイルの作成を禁止することができます。
ウイルスバスターコーポレートエディションの管理画面にログイン後、「ネットワーク上のコンピュータ」→「大規模感染予防サービス」→「大規模感染予防の開始」→「ファイルおよびフォルダへの書き込みを禁止」をクリック。
ファイル設定画面で「autorun.inf」を追加して設定完了です。
実際に筆者の会社でも設定していますが、autorunウイルスの検知は一定数あるものの感染に至るケースはこの1年程1件もありません。
autorun.infファイルの作成を禁止してしまうことで他のソフトの起動に影響をおよぼすことも懸念されたのですが、全くといっていい程影響はありませんでした。
パソコンは守ることができても、外部の人とデータの遣り取りをするUSBメモリなどは守ることができません。
社内のパソコンにUSBメモリを刺し、データにアクセスした途端にautorunウイルスが検知された場合は、必要なデータのみを抜き出し、一度USBメモリーをフォーマットするようにしましょう。
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