Advanced System Protectorという偽のウイルスソフトが知らないうちにインストールされる被害が数件ありましたので、対応状況をご紹介しておきます。
他に感染するわけではないので、ウイルスではありませんが、たいした効果もないソフトでユーザーをダマして課金させる迷惑ソフトです。
PCを起動すると毎回Advanced System Protectorが起動しこんな画面が表示されます。
実際にスキャンをかけてみると
「深刻なウイルス感染を見つけたので削除しましょう!」
と言ってきます。
そこで実際に「すべて除去する」ボタンから削除しようとすると
ウイルスを駆除するには「今すぐ購入」ボタンからお金を払ってSerial Keyを手に入れなければいけません。
パソコンに詳しくないユーザーはウイルス感染の不安から思わず課金手続きに入ってしまうかもしれませんね。
以下、削除手順です。3分程度で完了できます。
Advanced System Protectorの「設定」ボタン→プログラムコントロールという欄で「Advanced System Protectorを終了する」を選択し「適用」ボタンをクリックします。
その後「×」で閉じようとすると何か警告されますが、迷わず閉じてしまいましょう。
Advanced System Protectorの消し方は通常通り「スタート」→「コントロールパネル」→「プログラムの追加と削除」から 「Advanced System Protector」を選択し「削除」ボタンをクリックして実行します。
削除後にブラウザが開きますが、何もせずに閉じてください。
Advanced System Protectorがインストールされていたということはほぼ確実にReg Clean Proというソフトもインストールされているはずなので、2と同様に削除してしまいましょう。
どちらのソフトも消したあとに勝手にブラウザを開いて
もう一度課金への粘りを見せてきますが、迷わず閉じましょう。
返金しますと良心的なイメージを装っていますが、ウイルスソフトなんて30日間で効果があったかどうかなんて普通の人には判断付きません。迷惑ソフトとは言え、ここをついてくるあたりは関心してしまう部分もあります。
実は筆者の会社では最近この手の迷惑ソフトの報告が頻繁にあります。
フリーソフトを活用する社員が増えてきたのはいいことなのですが、そのフリーソフトに抱き合わせでインストールさせるソフトも増えてきてます。
ユーザーは「次へ」→「次へ」→「次へ」→「インストール」→「完了!」と勢い良くインストールするのでインストールウィザードの途中のチェックボックス操作を見落としてしまいます。
動きとしては普通のソフトと同じなのでウイルス対策ソフトで防御することも難しいのが現状です。
社内のユーザーにはフリーソフト使用上の注意として、インストールウィザードのチェックボックスは入念に確認するように周知しておきましょう。
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