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Windows Live メールのアドレス帳をカテゴリーごと移行

Windows Liveメールのアドレス帳ではカテゴリー機能を使用してアドレスを分類することができます。
しかしパソコンの入れ替えの際にアドレス帳エクスポート&インポートで移行するとカテゴリー設定が引き継げず、もういちど手間隙かけて再設定してあげる必用があります。

ここではこのWindows Liveメールのアドレス帳をカテゴリー分けを維持したまま移行する方法をご紹介します。

アドレス帳をカテゴリーごと移行する手順

手順は1つのフォルダーをコピーするだけなので3分程度で完了します。
※Windows Liveメールが起動しているとフォルダーがコピーできないので、Windows Liveメールを閉じた状態で操作してください。

隠し属性フォルダを見えるようにする(下準備)

コピーするフォルダーは重要なデータの為、誤って削除されないように通常は見えない設定になっています。これを見えるようにする必用があるので移行元、移行先の両パソコンで以下の設定をしておきます。

1 エクスプローラーを開き、「整理」→「フォルダーと検索のオプション」をクリックしてください。

エクスプローラーの隠しフォルダ表示設定画面

2 「表示」タブをクリックし、「隠しファイル、隠しフォルダー・・・・を表示する」にチェックを入れる。

エクスプローラーの隠しフォルダ表示設定画面

3 「保護された・・・・」のチェックを外す。外す際に警告の画面が表示されますがそのまま「はい」をクリックし、最後に「OK」をクリックしてください。。

エクスプローラーの隠しフォルダ表示設定画面

これで準備完了です。

アドレス帳ファイルの移行

1 移行元のパソコンの下記フォルダーをコピーします。
C:\Users\<ログインユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Windows Live\Contacts\Default\15.5\DBStore
※Windows Liveメールのバージョンによっては「15.4」のフォルダ内にある可能性もあります。

Windows Liveメールのアドレス帳ファイル

2 移行先のパソコンの下記フォルダーに貼り付けます。
C:\Users\<ログインユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Windows Live\Contacts\Default\15.5\DBStore
同名のフォルダーが既にある場合は上書きしてOKです。

Windows Liveメールのアドレス帳ファイル

3 Windows Liveメールを起動すると移行元と同じ状態でアドレス帳が開きます。

Windows Liveメールのアドレス帳

Windows Liveメールのアドレス帳の仕組み

Windows Liveメールのアドレス帳は4つの形式のインポート、2つの形式のエクスポートに対応しています。

ファイル形式 インポート エクスポート こんな時に使う
CSV

他のメールソフトでも使用できる汎用性のある形式なのでバックアップを取るならこの形式がオススメ
WAB

×

OutlookExpress(Windows Liveメールの旧式的位置づけ)のデータを移行するためだけにあるようなもの
VCF

携帯電話や別のメールソフトなどとアドレス交換をする際に使える形式。CSVが一括登録なのに対し、VCFは一人1ファイルの扱いになっている。
アドレス帳ファイル

×

Windowsアドレス帳ファイル(Windowsだけで通用するVCFファイルのようなもの。拡張子は「.contact」)をインポートする機能。
プロファイルフォルダー直下の「アドレス帳」or「Contacts」フォルダー内に保存されているものをインポートできます。
パソコンの入れ替えの際にWindows転送ツールなどを使用してデータ移行してきた場合は、複数のフォルダーにVCFファイルやアドレス帳ファイルが存在していますが、Windows Liveメールのアドレス帳に表示されるのは、DBStoreフォルダー(の中のcontacts.edbファイル)になります。
Windows Liveメールのアドレス帳ファイルの仕組み 各種インポートファイルのデータはDBStoreフォルダー内のcontacts.edbとして保存され、Windows Liveメールのアドレス帳はこのファイルからデータを読み出している。

アドレス帳が消えてしまっても復旧できる?

この記事を書くきっかけは、ユーザーから
「前任者のメールアカウントを削除しちゃったけど、アドレス帳だけを復活させたい」
という問い合わせがあったことです。

アドレス帳のバックアップは取っていなかったので諦めモードではあったのですが、Windows7のシャドーコピーを設定してあったのが幸いしました。

前任者のプロファイルデータ
C:\Users\<前任者のログインユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Windows Live\Contacts\Default\15.5\DBStore
のプロパティから以前のバージョンを検索したところ、過去のDBStoreフォルダーがあったのです。

Windows7のシャドーコピーは設定しておくことを強くオススメします!
参考:「Windows7の「シャドウコピー」のタイミング設定変更方法

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筆者プロフィール
筆者プロフィール
  • 1976年 東京都生まれ
  • 23歳・・・サービス業の会社に勤務したが時間的自由度の低さに納得行かず転職を考える。
  • 25歳・・・「新卒扱いで構いません!」と言ってIT系企業(社員30名)に転職。
    Word、Excelから始め、サーバーやネットワーク機器の構築を学び、3年間SIerとしてお客様への提案やシステム構築を行う。
  • 28歳・・・「3年の経験あり」ということで現在の会社(従業員数900名)に社内SEとして入社
    遅れに遅れていた社内システムを低予算で更新した実績を評価された。