異なるセグメント間を移動する時に手軽にパソコンのIPアドレスを切り替える方法をご紹介します。
ここではあらかじめ記憶しておいたIPアドレスを呼び出して自動設定してくれるフリーソフト「ヴァルヘルIPコンフィグ」をご紹介します。
ダウンロードサイト(リンク先:Vector)
http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/net/se132582.html
ダウンロードしたファイルを解凍すると下記の3つのファイルが生成されます。
インストール不要なのでこのファイルを任意の場所に置いておくことで使用できます。
IPアドレスの切り替えツールは他にもたくさんありますが、「ヴァルヘルIPコンフィグ」はWindows7に正式対応していてIPアドレスの切り替え以外にも、拠点ごとに「通常使用するプリンター」の設定を切り替えることもできるので非常に便利です。
以下にに「ヴァルヘルIPコンフィグ」を使用したIP切り替え設定の手順をまとめています。
「vIpCnfg.exe」をダブルクリックして開くと、あらかじめ記憶させておくIPアドレスの設定画面が表示されます。
「IP設定」タブでIPアドレス・デフォルトゲートウェイ、「DNS」タブでDNSのアドレスを設定しましょう。
ファイルを開いたときに既存の設定を読み込むので変更が必要な場合は「編集」ボタンから行って下さい。
「新しい設定」となっているタブを右クリックし「名前を変更」をクリックしてください。
この設定に場所などの名前を付けることができます。名前を付けておくことで後から設定を呼び出すときにどこのネットワーク設定なのか判断しやすくなります。
ここでは「本社ネットワーク」という名前にしました。
先ほど名前を付けたタブを右クリックし「上書き保存」をクリックしてください。
これで本社ネットワークの設定が保存されました。
あらかじめ設定呼び出し用のショートカットを作っておくと便利です。
「ファイル」→「ショートカットを作る」をクリックしてください
デスクトップ上に以下のアイコンが作成されます。
異なるセグメント間を移動した時にはこのデスクトップ上のアイコンをダブルクリックするだけでIPアドレスが切り替えられます。
「ヴァルヘルIPコンフィグ」はIPアドレス以外にもネットワークやプリンター、InternetExplorerの便利な設定変更ができます。ところが社員に使用させる場合は社内SEにとって重要な注意点があります。
「ヴァルヘルIPコンフィグ」の画面で「Domainほか」というタブが表示されますが、ここはルール上使用禁止にしておきましょう。
名前の通り、ドメインを切り替えることができる設定になっており、下手に設定すると勝手にドメインから外れ、ファイルサーバーにアクセスできなくなったり、最悪の場合、パソコンにログインできない状態になってしまいます。
コンピューター名も同様に変更できるので、管理しているIT資産管理台帳と食い違いが生じてくる可能性もあります。
実際に筆者の会社でも、ドメインの切り替えが行われてしまったためにプロファイルも切り替わり、ユーザーがログイン後にデスクトップにあったはずのアイコンが全くない、という問題が発生していました。
次は→ iPhoneからリモートデスクトップできるアプリ「LogMeIn」
![]() |
CiscoVPN経由でファイルコピーや転送ができない原因と解決策 |
![]() |
社内LANをインターネットに繋ぐルーター設定方法 |
![]() |
社内LANをすっきりさせるLANケーブル配線&結線ルール |
![]() |
iPhoneからリモートデスクトップで社内のパソコンを操作できるアプリ「LogMeIn」 |
![]() |
社内LAN構成図サンプル&素材 |
![]() |
別のプログラムがこのフォルダーまたはファイルを開いているので・・・の原因と解決方法(2015/11/24) |
![]() |
ファイルサーバーのアクセス権を一括確認(2014/02/14) |
![]() |
テレビ会議システムとWeb会議システムはどっちを選べばいい?(2014/02/06) |
![]() |
Web会議システム「V-CUBE」と「Meeting Plaza」徹底比較(2014/02/06) |
![]() |
現役社内SEが考えたWeb会議システムの選び方(2014/02/06) |
![]() |
iPhoneからリモートデスクトップできるアプリ「LogMeIn」(2014/01/22) |
![]() |
EMC「VNXe3100」の重複排除でファイルサーバーを超効率的に運用する(2014/01/16) |