「社内プリンターのベストな設定管理方法」の記事の中で、会社内のプリンターは共有プリンターよりローカルプリンターによる運用の方が適していると言いましたが、実際にローカルプリンターの設定をするのは1台ずつ対応しなければならず、大変な作業になってしまいます。
ここではその大変なローカルプリンター設定を自動化するコマンドをご紹介します。
自宅のパソコンであればCDでインストールしてもいいですが、会社でやるとなると
・一斉展開のためにCDがたくさん必要になる
・いらないソフトがたくさんインストールされる
という不都合が生じます。
ここで紹介する方法はCDの中身をユーザーがアクセス可能なサーバー上にコピーしておき、管理者はユーザーが実行するための自動設定ファイルを作成するというものです。
ユーザーはこの自動設定ファイルをダブルクリックするだけでCDでインストールしたのと同じ状態にプリンターを設定できます。
バッチファイルの中身は以下の通りです。
メモ帳などにコピペしてファイルの拡張子を「.bat」として保存すれば、ダブルクリックで実行できる状態になります。
バッチファイルを使用するに当たり変更が必要な個所は下記の赤字の部分です。
この設定の一番の難関は
「ドライバー名を見つけ出すこと」
です。
ちなみにドライバーファイルはインストール用CDの中にあるので、フォルダーごとサーバーにコピーしておきましょう。 (不安な場合は、CD丸ごとコピーしておく方が安全です)
XEROXのプリンターインストールCDを例に取ると、ドライバーファイル内のinfファイルはこんな形で見えます。
このinfファイルを開くと「”(ダブルクォーテーション)」で囲まれているのがドライバ名です。メーカーによって構成が異なりますが、どのメーカーも機種名とドライバー種類の文字が連なっているのがドライバー名と見て間違いありません。
スペースの半角全角を間違うだけでも認識しないので、infファイルからコピーした方が確実です。
複数あってどれか判断が難しい場合はトライ&エラーで何パターンか試してみるしかありません。
上記バッチファイルをログインスクリプトで実行すれば、対象のPC全てに同じプリンターをインストールすることもできます。
筆者の会社ではフロアやエリアごとに異なるプリンターを使うケースが多いので、各自で必要なファイルを実行してもらう運用としてます。
プリンター自動設定用のバッチファイルは、会社内のフロアやエリアごとに共有サーバーにおいておき、予めユーザーにアナウンスしておきましょう。
ユーザーは自分がいる場所に必要なファイルを実行するだけで周囲のプリンターが全て設定できるようになります。
筆者の会社ではすでにこの運用が浸透しており、ドライバーの不具合などが起きた際にもユーザーはバッチファイルを実行するだけでプリンタードライバーの再インストールが可能となり、社内SEに問い合わせることなく正常に動作させることができています。
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